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言語聴覚士による電気式人工喉頭の訪問リハビリに関して

2022年02月01日

昨年ごろから、電気式人工喉頭(以下EL )のリハビリを希望される方が少数ながらみられるようになりました。今回は、その言語聴覚士のリハビリにおけるELについてご説明させていただきます。

 

 

〇 声を出すには…

人が声を出すには、声の源として肺からの呼気と、声帯の振動の2つが必要です。太鼓をたたく運動に似ており、ばちで太鼓をたたく動作が呼気、たたかれた太鼓の膜の振動が声帯です。どちらも揃わなければ、音声にはなりません。

 

ご病気によっては声帯が組み込まれた喉頭を摘出されるケースや、喉頭は摘出されなくとも食道と気道とを分離する手術を受けられるケースがあります。

その場合、声帯の振動を起こすことができず、声が物理的に出せない状態となります。呼気が声帯を震わすことが出来なれば、息を口から吐いているだけになり、音声にはなりません。

 

そのような方に、ELといわれる器具を用いて発声する方法があります。

喉に機械を押し当てる事で、機械の振動が咽頭や口腔等の共鳴する箇所に届き、代償的に音声を生み出す方法です。

 

〇 ELの操作方法

メーカーにより、音域を調整する機能や、ある程度抑揚をつけて使用できる機能などがあり、操作方法はメーカーにより多少異なります。

基本的には、まずは15センチ程度の大きさのELを喉に押し当てますが、その方のご病気によってマイクを当てるのに適切な場所は異なります。最初は押し当てる強さが弱い方が多いよう見受けられます。

その後はスイッチを押しながら、口を動かすだけになります。器具になれるまでは、ゆっくり大げさに口を動かすと良いでしょう。

リハビリの際は、ELを押し当てる場所や角度、話す速度など、修正点をお伝えできます。

 

〇 長所と短所

長所:器具の操作の習得が比較的容易

   器具が動く間が話し続ける事が可能で、話す長さに制限がない

   音声の身体障碍者手帳があれば、安価での購入が可能

短所:音声が機械音になり、自然さに欠ける

   器具の振動が一定にて抑揚がつけにくい(メーカーによっては補う機能がついている場合があります)

   手で操作する必要があり、麻痺など手に問題があれば自力での使用が難しい

 

 

〇 最後に

ELのリハビリを複数担当させていただきましたが、中には声が出ない状態である程度の期間を過ごされた後、ELを試そうとされたケースもありました。

その為、実際に声が出せなかった期間、舌や口唇の運動機能が低下してしまったケースも見られ、ELの使用に慣れるとともに、舌や口唇のリハビリも必要なケースもありました。

また、簡単な短い日常会話をELを使用して可能となった方も、なかなか明瞭な音が生み出せずに練習を続けている方もおられます。

他には、ELを使用すると機械音になる為、ELを使用する方以外のご家族様等、普段コミュニケーションをとられる方も多少慣れが必要となってきます。

 

声が物理的に出せない方や、そのお身内の方で、ELに関してのリハビリや不明な事や問い合わせなどございましたら、お気軽にご連絡下さい。

 

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文責 古川

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